3. でも ママ、パパ おかあさん、おとうさん それだけじゃないんだ ママとパパから見たら わたしは 子どもかもしれないけれど おかあさんと、おとうさんから見たら ぼくの体は 小さいかもしれないけれど 子どもは 感じているんだよ ママが 頭をなでてくれたことを 子どもは 感じているんだよ パパといっしょに 泳いだときのことを 子どもは 感じているんだよ おかあさんが お腹をさすってくれたことを 子どもは 感じているんだよ おとうさんと キャッチボールしたときのことを ぼくたちは、おぼえている 自分たちの夢を たくさんのたくさんの夢を 「こんな大人になりたい!」という 希望あふれる夢を わたしたちは はっきりと、おぼえている…… ねぇ ママ、パパ わたしは まだそんなに 頭は よくないかもしれないけど 子どもでも おぼえているんだ ママが ケーキを作ってくれたことを 子どもでも おぼえているんだ パパが かたぐるま してくれたことを それにね 子どもは よく、おぼえているんだよ おかあさんが よろこんでくれたことを 子どもは よく、おぼえているんだよ おとうさんが ほめてくれたことを そう、そう いま思い出してみても そういうとき いつも ぼくたちは ちいさな胸が 温かくなるのを感じていたんだ うれしくて、うれしくて 思い出して ひとり微笑むことも うれしくて、うれしくて もっと、よろこんでもらおうと がんばる気持ちがいっぱいになった おかあさんや、おとうさんが 思っているいじょうに とっても……
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