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19, 2007
Sky Friend 3 (C) KAZUKI OKADA Copyrights by KAZUKI OKADA GALLERY. All rights reserved. 私と あなたの心をつなぐ絆 それは、すべての人々に 「愛を拡げたい」 という願いではないでしょうか もしも、この希望が 実現されないとしたら もしも我々が発展の過程で 我々の衝動を 自分の手で そらすことを学ばず 些細な違いのために互いに憎みあい 僅かなものを手に入れるために 殺しあうことを やめないとしたら また もしも、 我々が自然を支配するために 生み出した大きな進歩を 互いを殺しあうために 利用し続けていくとしたら 我々の前に一体、 どんな未来が 開けるというのでしょう あらゆるものの中心に 愛を置き 愛し、愛されることに すべての満足を見出す時 幸福は訪れる ジクムント・フロイト (ロマン・ロランへの手紙より) * * * この手紙は、ナチス全盛の時代に、 フロイト氏が作家のロマン・ロラン氏に宛てた手紙です。 もう20年近く前にTV番組でフロイト氏の特集を見た時、 番組の最後に、この手紙が読み上げられ、 私は感動し、ノートに書き留めました。 この感動の気持ちの意味合いは色々あるのですが、 メッセージの内容そのものもそうなのですが、 この時代背景の中、二人の交流に、とても感動しました。 学者と作家… 精進し、学ぶものも、伝える表現方法も違いますが、 高い意識とグローバルな視野をもった人間どうしの 交流に感動したのを憶えています。 自分も、こんな意識をもった友人と出逢えたら、 交流ができたら…と当時、想っていたのも、 この手紙を読み返すたびに ついこの間のことのように思い出します。 * * * 私の友人に作家の生井利幸さんがいます。 生井さんとは、お互いを「心友」と呼び合う仲で お付き合いさせていただいています。 生井さんと出逢い、親交を深めていく中で、 私は、このフロイト氏のこの手紙が心に浮かびます。 生井さんは、グローバルな視野と意識で創作されている上、 ふだんの生活や言葉遣いの中にも、とても尊敬できる 面がたくさんあり、僕に大切な気づきを与えてくれます。 日常の雑談を話し合っていても、私は生井さんから 創作の原点の大切な気持ちを思い返させてもらえます。 生井さんは哲学を基とする素晴らしい作家です。 哲学と芸術… それは、一見、別物のように見えますが、 人々に伝えたいメッセージや熱い想いの視野の先は、 まったく同じでした。 哲学と芸術… 表現は違えど、同じ志しや創作意識をもった同年代の 心友と出逢えたことは、本当に嬉しく 大事にしていきたいと思っています。 多忙のため、お会いすることも、お話しすることも 時々なのですが、生井さんの真摯な創作と活躍そのものが 私にエネルギーを与えてくれます。 私にとってのフロイト氏やロマン・ロラン氏の 交流は、生井利幸さんと、個人的に心に思っています。 二人の手紙のように、意識の交流を積み重ねてゆけたら どんなに素敵だろうと、想像しています。 そのためにも、これからも精進し、作品を創作し 想いとエネルギーを伝え続けて行きたいと思います。 心友に心より感謝をこめて 岡田和樹 * * * 生井利幸先生の公式サイト 生井利幸先生の著書 生井利幸先生の著書 *生井先生の著書は様々な国で翻訳出版されています。 平成19年度の都内私立高校の入試問題には 著書「人生に哲学をひとつまみ」の本文が使用されました。 * * *
『あらゆるものの中心に
愛を置き 愛し、愛されることに すべての満足を見出す時 幸福は訪れる』 忘れちゃいけないですね。。 「愛」が一番大事ですね。(July 23, 2007 13:50:18)
ちえさん
ちえさん、本当にそうですよね。 この手紙の内容は、ロマン・ロラン氏には あえて伝えなくても よく分かっているメッセージだったと思います。 それをあえてフロイト氏からの手紙として送っているのは、 当時の戦時中の社会や世界へのメッセージと同時に、 後世に、この手紙を多くの人が読むであろうことを 意識して書かれた、私達へのメッセージだと感じました。 そう、後世の私たちが忘れないために。。 愛を中心に置くことを。。 (July 23, 2007 15:09:48) │<< 前へ │一覧 │ 一番上に戻る │ |